大 隅 史 談 会
―平成26年度月例会―
第7回 11月例会
日 時 11月23日(日) 13:30〜16:30
タイトル 1 .隠された大隅邪馬台国
2. 道隆寺との出会い
発表者 1 妹尾和代 2 福谷 平
会 場 鹿屋市 東地区学習センター
参加料 500円(資料代ほか)
※会場アクセス…私立鹿屋中央高校より南へ約200b左側。
※問い合わせ先…松下(0994−49−2360又は090−2083−2360)
1 隠された大隅邪馬台国…妹尾和代さん

ホワイトボードに数多くの資料を展示しながら話す妹尾和代さん。
主婦でありながら、大隅の古代を中心にいろいろ調べている。
感銘を受けた古代史の本では『古代日本正史』(原田常治・著)で、これを基に大隅にも適合させるべく研究をしているのには頭が下がるが、無理やりなところや強引な解釈が目立ち、やや首をかしげざるを得ない見解が多かった。
しかし大隅を含む古日向の神代時代の伝承は信じられるとし、当然のこと大隅からの「神武東征」は史実だとする見解には賛同したい。
2 道隆寺との出会い…福谷 平さん

道隆寺のあった場所は町の所有地fだったが、明治時代に祖父が購入しておいた―という。そのため自分の代で廃仏棄釈によって徹底的に破壊された道隆寺にまつわる遺跡・遺物を発掘し整備するようになったのは「因縁でしょうかねえ」と言う。
50年ほど前、町役場職員として志布志市に行ったところ、そこで大慈寺の住職との出会いがあり、自分の持ち山こそが蘭渓道隆の開いた道隆寺の跡ではないか、と思い至り、以来35年にわたって発掘と復元に精力を注いできた。
平成21年からは鎌倉建長寺の知られるところとなり、建長寺管長をはじめ20名ほどが高山の草深い本城にある道隆寺跡を訪ねて来たたそうで、以来毎年交互に交流をするようになった。
つい最近も建長寺であった「開山生誕800年祭」に招かれて鎌倉建長寺に行って来たそうで、祭儀の済んだあと、打ち上げの宴に参加して感激を新たにした―という。大変有意義な話であった。
※ 道隆寺跡もかなり整備が進み、これからは観光の対象になるかも知れず、大切に 守って行かれるよう期待したい。
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