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 五輪の塔は、土台から順に「地・水・火・風・空」を表し、密教の大日如来の姿を表すとされている。
 建立の目的には死者を弔う追善供養または逆修供養がある。逆修とは生前にあらかじめ建立し、死後の供養を先に行おうとするもので、いずれの供養も死後の極楽往生と仏の加護をもとめるものである。

 高須のこの五輪塔は高さが193センチメートルという巨大なもので、鎌倉時代後期か南北朝時代初期のものであり、一説によると南北朝期の南朝方勤皇僧・昌光僧都の供養塔ではないかとされる。

 百メートルほど南にある波之上神社の境内には6基の板碑が建つが、一基に刻まれた文字から嘉暦3(1328)年に建立された供養碑であることが分かり、五輪塔の時代とほぼ重なるようである。

 共に鎌倉時代の仏教信仰の証として貴重なものであり、鹿屋市の史跡に指定されている。

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広大な笠之原台地のシラスを穿ち、粗いシラスすなわち
降下軽石(パミス)の層をえぐって出来た湧水洞窟の中
にさまざまな五輪塔・石仏・観音像がまつられ、かっては
ここに修験僧などが集まったところという。

 右の写真のうち、上は十五世紀以降勢力を伸ばした肝
付氏によるもの、下はそれより早く高隈を支配し、開田に
従事したと思われる富山氏一族の長谷川氏にかかる石
塔群であるらしい。

 これら石塔群を左右に見ながら間口十メートル余りの
洞窟に入ると夏でもひんやりと涼しく、一番奥のパミスの
壁からは水の流れ出る音が響き、その前には6体の観音
像を並べた木作りの長テーブルがある。
 テーブルの前には線香入れとお鈴がおかれ、座布団ま
で敷かれている。時おり誰かが読経などするのだろう。

 ここで写真を撮っておこうとフラッシュをたいてデジカメで
撮影するのだが、撮れない。たしかにフラッシュはたかれ
ており失敗するはずはない。だが三回やってみて結局撮
れずじまいだった。賑やかに水の流れる音でぞっとするよ
うな感覚からは免れたが、それにしても神霊はましますの
か、撮ってはいかんという予兆はなかったが・・・・・。

高須の五輪塔
観音渕石塔群
takasu gorintou
kannonbuchi