鹿屋市内には石造の遺物がたくさん残されている。石仏、田の神、墓石群などが代表的なものだが
惜しいのは明治初期に吹き荒れた廃仏毀釈の騒動で多くの仏教関係の石造物が破壊されたことだ。
時代がそうさせたとはいえ、騒動がなかったならもっと豊かな石の文化が展開していたであろう。
それでも残されたものは多く、特に何気ない道端にある田の神や観音像などは民衆の貴重な文化遺
産として、これからも半永久的に人々を見守り、共存し続けるに違いない。
野里の田の神(県指定)
島津氏久の逆修塔
(南町・大塚山)
含粒寺(南町)の石仏群
左は月待供養塔 右は観音像
(南町・鳥ヶ山)