山宮神社

山宮神社は社伝によると、和銅二(709)年に
創建され, 大同二(807)年には六社を合祀し
た。以来、山口六社大明神と通称された。
 祭神は天智天皇、大友皇子、持統天皇、倭
姫、玉依姫、乙姫の六柱で明治維新後,郷社
となり、山宮神社と改められている。

宝物殿にある「唐草鴛鴦文様銅鏡」は平安時
代後期1100年代のものとされ、優美な和鏡の
典型として高い評価を受けて国の文化財指定
を受けている。
 そのほかにも古鏡が100面ほど、さらに神舞
面、能面、絵馬などの古式のものが多数納め
られており、片田舎の神社とは思えない宝物
の数々である。

拝殿を望む。木の柵は右手に聳える大楠の
見学者用のもので、根回りに足を踏み入れ
     ないための、防護柵である

 山宮神社境内入り口に聳え立つ大楠は目通しの周囲が17メートル、根回り32.3メートル、高さ23.6メートル、樹齢およそ千二百年という国内有数の大樹で、樹形のよさではおそらく日本一だろうと言われている。
 天智天皇お手植えとの伝承があり、明治二十六(1893)年にこのクスと対になっていたもう一本のクスが枯死した時、その基部から古墳を思わせる遺物が発見されているので天智天皇のことは措くにしても、何らかの古族・豪族とのつながりはありそうだ。

 樹齢、樹形、樹勢の三拍子がそろい、植物学上の貴重な標本として、また史跡的な価値も考慮して、昭和十六年に国の天然記念物に指定された。

安楽神社

「安楽」と書いて「やすら」と読ませる。
 祭神は玉依姫(タマヨリヒメ)一柱であったが、明治三十九年に鎮母神社(倭姫)市之宮神社、年之神社、稲荷神社、於久呂神社を合祀している。

 山宮神社の春祭りで当社に神輿が下り、打植え祭が催されるのが古来よりの慣わしで

    @ 田打ち  A 牛使い  B 種蒔き  C田植え舞       D 鉤引き  E 田の神

という順に神事が行われる。
 串良川沿いの神社でも同じ内容の祭礼があるが、当地のは一社から他社へ神輿が渡り、そこでこの豊作への予祝神事が行われている。他に例を見ず、山口大明神と安楽神社のつながりにあるいは何か歴史的な出来事の反映があるのかもしれない。

マップ
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志布志の大クス